最近は中古クラブ市場が活況です。「ゴルフを始めたいけど道具を安く揃えたい」「新品は高くて買いにくい」「最近のモデルをお値打ちな価格で購入したい」と思った時に中古クラブの購入が頭をよぎる方も多いと思います。
今回は中古クラブを選ぶ際に確認するポイントと購入時の注意点を解説します。
中古クラブはどこで購入できる?
中古クラブとは「新品で購入したけど合わなくて手放した」「新品で購入してリペアしたけど不要になって手放した」「中古で購入したけど不要になって手放した」「新品を購入する時に使用していたゴルフクラブを手放した」といった様々な理由により再販されることになったゴルフクラブのことです。
中古クラブは「ゴルフショップ・中古ゴルフショップ&インターネットサイト」「ショップを持たないインターネットサイト」「オークションサイト」などで購入できます。
中古クラブを買うメリットとデメリット
中古クラブの購入にはメリットとデメリットがあります。
中古クラブを購入するメリットを教えてください。
中古クラブを購入する最大のメリットは、お値打ちな価格で購入できることです。古いモデルほどよりお値打ちな価格で購入できます。
じゃあ高価な新品のゴルフクラブを買わなくても必要なゴルフクラブ一式を揃えることができますね。
年式・状態・自分に合っているかどうかを気にしなければ簡単に揃えることができますが、中古クラブの購入にはいくつかのデメリットもあります。
それではそのデメリットを教えてください。
デメリットの一つに、新品のゴルフクラブと違って中古クラブは市場に出回る数が限られていて、人気のあるモデル・スペックは市場に出ても直ぐに売れてしまい、欲しいと思った時に欲しいスペックが無いということが頻繁に発生します。
欲しい中古クラブが決まっているような人は中々購入できないこともあるということですね。
そうですね。後は新品と違って中古クラブはリペアされていることが多くあります。リペアされた中古クラブはシャフト・グリップが純正品と異なっていたり、最悪シャフトの長さが調整されていてヘッドバランスが変わっているゴルフクラブもあります。
リペアですか。せっかく欲しかったゴルフクラブが見つかってもリペアされていたら購入しにくくなりますし、中古クラブを購入した後にリペアに気付いてもショックですね。
後、ゴルフクラブはヘッドの傷が少ないと何年前のモデルか分かり難くなります。ゴルフクラブの見た目と販売価格だけで中古クラブを買ってしまうと、かなり古いモデルを購入してしまい最新のゴルフクラブと比較すると性能が劣っていて後悔したということにもなりかねません。
見た目と金額だけで選んではダメで、リペアの有無も気にしないといけないから、ゴルフクラブの目利きが重要ということですね。
もう一つデメリットとして、多くのゴルフショップでは中古クラブは雑多な状態で販売されていて、個々のクラブの詳細な性能は表示されていません。新品のゴルフクラブを購入する際は、実際に試打・フィッテイングをした後にゴルフクラブの性能を確認したり比較できますが、中古クラブはそれがし難い環境にあります。
中古クラブを自分で選ぶにはクラブの性能を調べたり、自分のゴルフのレベルを把握して自分に合った中古クラブを見つける必要があるということですね。
そうですね。欲しい中古クラブが自分に合うかどうかの知識は必要と思います。もし分からなければ計測器を備えた試打コーナーのあるゴルフショップで試打をしてみるとか、分からないことはゴルフショップの店員さんに相談すると良いでしょう。
知識が少ないゴルファーはインターネットで購入するのではなく、計測器を備えた試打コーナーのあるゴルフショップか中古ゴルフショップを利用し、分からないことは店員さんに相談した方が良いということですね。
中古クラブを自分で選ぶのは難しい?
中古クラブの市場は、何世代か前のモデルをお値打ちな価格で購入したいという方にとっては非常に魅力的で、有効活用しても良いと思います。
ただ、ゴルフ関係者でもリペアされているかどうか分かり難い中古クラブもあります。また購入したい中古クラブが自分に合っているかどうかを判断するには、少なからずフィッティングの知識とゴルフクラブの知識が必要です。最新モデルや一つ前のモデルの中古クラブを新品よりも少し安めの価格で購入するような時は、ゴルフショップで新品をフィッティングして購入するのと比べて価格の差の割にデメリットが多いということを知っておくと良いでしょう。
中古クラブを選ぶ時に確認するポイント
中古クラブを選ぶ時にはいくつか確認した方が良いポイントがあります。具体的なポイントを解説していきますので参考にしてください。
購入したい中古クラブのモデルが決まっていない場合
発売された年を調べましょう。
中古クラブは発売から年が経つほど価値が下がり販売価格も徐々に下がっていくべきです。ただゴルフショップのメンテナンスの状況によっては販売価格が据え置かれている中古クラブも散見されます。「発売から5年以上経過している中古クラブ」「4世代以上前の中古クラブ」は、かなりお値打ちな価格になっていなければ中古クラブとしてあまり魅力はありません。
購入したい中古クラブのモデルが決まっている場合
購入したい中古クラブが最新モデルや一つ前のモデルの時は新品の販売価格と比較しましょう。
購入したい中古クラブが最新モデルや一つ前のモデルの時はモデルによっては新品でも値崩れしていたり、マークダウンによって販売価格が下がってしまっている時もあります。新品のゴルフクラブより高い中古クラブを購入しないよう、事前に新品の販売価格を確認しておきましょう。
共通の確認ポイント
購入したい中古クラブの状態を確認しましょう。
- 確認ポイント① ウッドはヘッドにへこみが無いか確認しましょう。
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ウッドのヘッドはトゥー側とネック側でボールを打つとヘッドがへこんでしまう事があります。へこんだゴルフクラブは異音がしたり、最悪ヘッドが割れてしまう事もあります。また、不要になって中古クラブとして販売しようとした時にヘッドのへこみにより買取の対象外となってしまう事もあります。ヘッドがへこんだ中古クラブは極力購入しないようにしましょう。
- 確認ポイント② ヘッド・シャフトの傷を確認しましょう。
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ヘッドの上部・下部の傷が許容範囲かどうか確認しましょう。特にウッドのクラウン部(上部)の傷は使用時に気になってしまうことがあります。
ウッドのネック部分のソケット周りを確認しましょう。特にドライバーはネックが短くネック側でボールを打つと最悪シャフトが折れます。ソケット周りに打球痕がある中古クラブはシャフトに影響を及ぼしている可能性がありますので極力購入しないようにしましょう。
シャフトがカーボンのゴルフクラブはシャフトに縦の線が入っていないか確認しましょう。シャフトに縦の線が入っている時はシャフトが割れている可能性があります。
シャフトのマークの向きが左右どちらかに偏っていないか確認しましょう。アイアンセットは全番手シャフトのマークの向きが揃っているか確認しましょう。シャフトの向きが偏っていたり揃っていない中古クラブはシャフト交換が行われている可能性が高くなります。
ソケットの状態を確認しましょう。ゴルフショップでシャフト交換を行うとソケットは純正の物ではなくなります。派手なソケットやソケットがクラブのネックの大きさと異なっている・ヘッドのネックとの間に隙間がある・波打っている中古クラブはシャフト交換が行われている可能性が高くなります。
- 確認ポイント③ ヘッドバランスを確認しましょう。
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メンズクラブのウッド・アイアンの一般的なヘッドバランスはC9 ~D3程度です。その値よりもヘッドバランスが「軽い」「重い」場合はグリップを交換しているかシャフトの長さを調整している可能性が高くなります。
- 確認ポイント④グリップの状態を確認しましょう。
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グリップが硬化していたりボロボロの場合、購入して直ぐにグリップ交換を行わないといけなくなり、余分な出費になることもあります。
購入したい中古クラブを試打してみましょう
購入したい中古クラブは試打して自分に合っているか確認しましょう。
ゴルフショップ・中古ショップでは、販売している中古クラブの試打が可能な場合が多いです。購入したい中古クラブが見つかったらゴルフショップの店員さんに試打できるかどうか確認して、試打が可能であれば試打して感触を確かめましょう。試打室に計測器が設置されているゴルフショップでは方向性・弾道・スピン量が確認できるため、購入した後に合わなかったというリスクを減らすことができます。
中古クラブ購入時の注意点
まとめ
中古クラブを選ぶ際に確認するポイントと購入時の注意点を解説しました。
多くの方が自分に合ったゴルフクラブを失敗することなく、お値打ちな価格で購入したいと思っています。中古クラブの購入はお値打ちな価格でゴルフクラブを購入できる一つの方法ですが、中古クラブは新品と違って様々な状態・価格で販売されているため、購入した後に失敗したということがないよう慎重に選ぶようにしましょう。