今回は2024年3月7日に発売されるピンのs159 ウェッジを紹介します。
ロフト角54°~62°で前作よりも溝を3本プラスし、各溝の角度と間隔を最適化した新溝のマイクロマックス・グルーヴの溝の本数を従来よりも増やすことで、あらゆるシチュエーションで求められるスピン量の実現が計られています。
さらにマイクロマックス・グルーヴの溝角度を番手別に設計(50°~52°の溝の側壁は20°、54°~62°の溝の側壁は28°)することでスピン量の安定が計られています。
フェースの仕上げをハイドロパールクロームにすることでフェースの摩擦力を前作よりも向上させています。
前作のグライド4.0 ウェッジは「Sグラインド」「Wグラインド」「Tグラインド」「Eグラインド」と4タイプのグラインドソールから選ぶことができましたが、今回発売されるs159は前作の4タイプのグラインドソールに加え「Bグラインド」「Hグラインド」の2タイプのグラインドソールが新たに追加され、より個々のゴルファーのスタイルに合わせたソールタイプの選択が可能となっています。
あらゆるライから対応可能なスタンダードソール
高い寛容性でミスに強く楽に打てるワイドソール
硬い地面でもしっかりボールを拾えるバウンスソール
バンカーから楽に脱出が可能なEYE2ソール
場面に合わせて自在にフェースを操りたいシンソール
傾斜やライの影響を受けにくいハーフムーンソール
ソールタイプ | Sグラインド(ミッドナイトあり) | Wグラインド | Bグラインド | |||||||||||
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ロフト角(度) | 46 | 48 | 50 | 52 | 54 | 56 | 58 | 60 | 54 | 56 | 58 | 60 | 58 | 60 |
ライ角(度) | 64 | 64 | 64 | 64 | 64.3 | 64.3 | 64.5 | 64.5 | 64.3 | 64.3 | 64.5 | 64.5 | 64.5 | 64.5 |
バウンス角(度) | 12 | 12 | 12 | 12 | 12 | 12 | 10 | 10 | 14 | 14 | 14 | 14 | 8 | 8 |
標準クラブ長(inch) | 35.5 | 35.5 | 35.5 | 35.5 | 35.25 | 35.25 | 35 | 35 | 35.25 | 35.25 | 35 | 35 | 35 | 35 |
総重量(g)・バランス* | 約441・D2(56 Sグラインド・N.S.PRO MODUS³ TOUR 105・S) / 約463・D3(56 Sグラインド・DG EX TOUR ISSUE・S200) |
ソールタイプ | Hグラインド | Tグラインド | Eグラインド | ||||||||
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ロフト角(度) | 54 | 56 | 58 | 60 | 58 | 60 | 62 | 54 | 56 | 58 | 60 |
ライ角(度) | 64.3 | 64.3 | 64.5 | 64.5 | 64.5 | 64.5 | 64.5 | 64.3 | 64.3 | 64.5 | 64.5 |
バウンス角(度) | 10 | 10 | 8 | 8 | 6 | 6 | 6 | 10 | 10 | 8 | 8 |
標準クラブ長(inch) | 35.25 | 35.25 | 35 | 35 | 35 | 35 | 35 | 35.25 | 35.25 | 35 | 35 |
総重量(g)・バランス* | 約441・D2(56 Sグラインド・N.S.PRO MODUS³ TOUR 105・S) / 約463・D3(56 Sグラインド・DG EX TOUR ISSUE・S200) |
ヘッド素材は8620カーボンスチール(軟鉄)、ヘッドの仕上げは「ハイドロパールクローム仕上げ」と新たにSグラインドのみに追加されたミッドナイトの「QPQ仕上げ(クエンチング ポリッシング クエンチング)」の2種類で、メーカー希望税込価格はDG EX TOUR ISSUE以外の標準スチールシャフトは27,500円、DG EX TOUR ISSUEとカーボンシャフトは29,700円です。
ウェッジは飛距離が出る順に「ピッチングウェッジ」「アプローチウェッジ」「サンドウェッジ」「ロブウェッジ」の4種類に分かれます。
ピッチングウェッジはウェッジの中でも一番飛距離が出るクラブです。ロフトは43°~47°で、一般的な男性のフルショットで100ヤード前後の飛距離となります。ロフトの角度が小さいことからボールの打ち出し角度も低くなり、ボールが転がりやすいのが特徴です。
アプローチウェッジはピッチングウェッジの次に位置するクラブです。ロフトは48°~53°で、一般的な男性のフルショットで90ヤード前後の飛距離となります。主にグリーン周りのアプローチで使用されるクラブで、ボールを高く上げて止めるロブショットやボールを浮かせてから転がすピッチ&ランといったコントロールショットが可能です。
サンドウェッジはアプローチウェッジの次に位置するクラブです。ロフトは54°~58°で、一般的な男性のフルショットで80ヤード前後の飛距離となります。主にバンカーで使用されるクラブで、バンカー以外にも深いラフからの脱出などでも使用されます。
ロブウェッジはサンドウェッジの次に位置するクラブです。ロフトは60°かそれ以上で、ボールを高く上げるのに特化し、強いスピンをかけやすく高弾道からピタッと止めたい時に使用されます。
ウェッジの組み合わせ方を教えてください。
ウェッジの組み合わせにはピッチングウェッジのロフトが重要です。基本的には「番手間のロフトを等間隔に近い形で設定する」か「サンドウェッジを54°か56°か58°に設定してからピッチングウェッジのロフトの中間になるようアプローチウェッジのロフトを設定する」のどちらかで決めることが多いです。
例えば、ピッチングウェッジのロフトが44°だと50°・56°という2本の組み合わせか、48°・52°・56°の3本の組み合わせが一般的です。
サンドウェッジですが、ロフトが大きすぎるとヘッドがボールの下に潜ってしまうミスが起きやすくなります。バンカーが苦手な方は一般的な56°を選ばれると良いでしょう。
ロブウェッジが入っていませんが?
ロブウェッジは必ず必要なクラブではありません。「ボールを高く上げて止めたい」「フェースを開いて強いスピンを掛けたい」といった方が追加で購入するクラブです。
ウェッジを選ぶ際にはバウンスも重要です。バウンスとはゴルフクラブのソールの地面方向への傾きのことで、一般的には0°~8°程度のバウンスをローバウンス、12°以上のバウンスをハイバウンスと呼びます。
ローバウンスのウェッジは、ソールの出っ張りが小さいため、フェアウェイや土の地面に接地したボールを拾いやすく、フェースを開いてボールを高く上げるロブショットを打ちやすくなります。一方でリーディングエッジが地面に鋭角に入りやすくなるためザックリといったミスが起きやすくなります。
ハイバウンスのウェッジは、ソールの出っ張りが大きいため、ダフリやザックリといったミスを減らすことができますが、硬い地面だとソールが地面に当たって弾かれることでトップが起きやすくなります。また、ハイバウンスのウェッジはフェースを開くときにソールの出っ張りが邪魔になるため、フェースが開きにくくなります。
一般的にはピッチングウェッジはフルショットで使用することが多いためハイバウンスモデルが多く、アプローチウェッジ・サンドウェッジは両方のモデル、ロブウェッジはローバウンスのモデルが多く製造・販売されています。アプローチ・バンカーでフェースを開いて弾道をコントロールする方はローバウンスモデル、フェースを開かずに易しいウェッジを求める方はハイバウンスモデルを選ぶと良いでしょう。
ウェッジにはソールの幅や形状に違いがあります。例えばソールの幅が広いウェッジはバンカーから脱出しやすくダフリなどのミスを減らすことができます。また、ソールが多方面に削られたウェッジはフェースを開きやすく、ソールの抜けも良いため、ボールの高さやスピンの量を調整しやすくなります。
アイアン・ウェッジのネック形状は「グース」「セミグース」「ストレート」の3種類に分かれます。グースネックはゴルフクラブのリーディングエッジがシャフトのラインよりも後方に位置していて、ボールがつかまりやすいのが特徴です。逆にストレートネックはリーディングエッジがグースネックよりも前に出ていて操作性が良いのが特徴です。
ヘッドの素材がステンレス製のウェッジはソール幅が広くグースネックのモデルが多く、軟鉄製でヘッドが大きめのウェッジはセミグースネックのモデル、軟鉄製でヘッドが小さめのウェッジはストレートネックのモデルが多く製造・販売されています。
ウェッジを選ぶ際にはシャフトの重量が重要です。ウェッジは主にアプローチで使用するクラブのため安定感を得るためにはある程度の重量が必要です。アイアンセットと同重量(同じシャフト)か少し重めの重量のシャフトのウェッジを選びましょう。
※アイアンセットより軽い重量のシャフトのウェッジは選ばないようにしましょう。
今回は2024年3月7日に発売されるピンのs159 ウェッジを紹介しました。
今回発売されるs159は前作からの「Sグラインド」「Wグラインド」「Tグラインド」「Eグラインド」に加え「Bグラインド」「Hグラインド」が新たに追加されました。タイトリストのボーケイ・デザイン SM10 ウェッジも同時期に発売されますので、ウェッジの購入を検討されている方は一度お近くのゴルフショップを訪ねてみてはいかがですか?